2016-10-05

ANA全日空国内線エコノミークラス(普通席)搭乗記-ANA573/A320-|東京(羽田)>稚内(北海道)

ANA NH573からの風景 NH573-outer-view
最近のフライトは乗客で混雑している事が増えてきました。経済にとっては良い話でも、エコノミークラスの狭い機内では余裕が消えていきます。そんな中、久しぶりに空の旅をゆったり楽しむ事が出来ました。




出発ゲートに漂うゆったりとした空気

NH573出発ゲート NH573 Departure-gate
今回のNH573便フライトはレジャーでの移動です。

最近の北海道と言えば中国を代表とする海外旅行者がとても多く、混雑しているのではないかと考えていました。規模は小さいながら、稚内は”最北の地”として人気があると思ったのです。

従って機内も混み合うのではないかと恐る恐るゲートへ近づいて行ったのですが、見事なまでにガラガラ。国際線ゲートの長蛇の列にウンザリ気味だったので、久しぶりに飛行機旅へのワクワク感が湧いてきました。

初めて北海道へ行った時のANA機材を思い出す

NH573エコノミークラス座席 NH573-Economyclass-seat
私が初めて飛行機に乗ったのはかれこれ20年以上前ですが、ANAのボーイング747型機でした。

新千歳へと向かう機内でもらったプラモデル、飴やジュース、そして窓から見えた北海道の地は感動そのもので今でも忘れる事がありません。

今回のフライト機材であるA320に搭乗してみると非常にシートが古く、最初に搭乗した747を彷彿とさせる懐かしのスタイルです。

A320シリーズと言えば最近ANAが出資したベトナムエアラインで散々搭乗していますが、同じ配置なのに機内の清潔感、シートの美しさが全く違います。メンテナンスの差が明白です。

旧型機材の厚め座席の方が寝られる現実

NH573エコノミークラス座席 NH573-Economyclass-seat2
ここ10年の流行りは”シートの薄型化”です。

JALのように新・間隔エコノミーと銘打って足元を広さと両立する会社もありますが、一般的には機材の軽量化=燃費の向上に主眼を置いていると言われます。

シートを薄くすると一番に影響が出るのがクッション性。薄くなればなるほどシートバックが硬くなるので、座った際の心地良さも薄れていきます。

旧型機材の座席はデザインの古さを感じるところもありますが、実は座って心地良いシートである事が多いのです。

実際今回もシートバックの分厚いクッションのお陰か、適度に体が温かくなり、離陸直後に眠っていました。

ANAの機内コーヒー ANA-Coffee
ふと目覚めると機内サービスの時間です。机を貫通して固定するタイプのドリンクホルダーが、これまた懐かしさを感じさせます。

ちなみにコーヒーのお味は・・・少々残念。航空会社でコーヒーの味をランク付すると、スターフライヤー>JAL>ANAと言ったところ。以前スターバックスとのコラボもしていた気がするので、もう少し美味しくなると嬉しいところです。




ラバトリーの金属感が渋い!

A320-upper-console
流石に写真までは撮りませんでしたが、化粧室の蛇口が寝台列車のようで非常に渋く驚いてしまいました。今時787にはセンサー式の蛇口が付いていますから、あまりの差に笑ってしまいます。

JALにも古い機材はありましたが、ANAはもっと上を行っているようです。適度に負債(借金)を持ちながら運営している企業ですから、機材をとても大事に扱っているのでしょう。

部品の交換や補修度合いにJALとの差が出ている

ANA NH573からの風景 NH573-outer-view2
久しぶりのANA便搭乗でしたが、とても快適で楽しい空の旅でした。何よりも印象的なのは古い機材にも関わらず、隅々まで綺麗で清潔感があった事です。

JALだと清潔感はあるものの塗装の剥げや、金属テープ補修(!)が散見される事もありますが、こちらは多少の黄ばみ以外は本当にピカピカで、部品の交換や補修がしっかりとなされています。

改めて全日空の良さに気がつくと共に、今後はANA比率を上げても良いかなと感じたのでした。

おまけ:稚内のゆるキャラ、出汁之介(だしのすけ)くん

出汁之介だしのすけ Dashinosuke1
出汁之介だしのすけ Dashinosuke2
稚内空港の小さなバゲッジクレームエリアに鎮座するゆるキャラ”出汁之介(だしのすけ)”。

あまりの唐突さに写真を撮る人が続出していました。ちゃんと解説まで添えるあたりが良い感じ。一言言えるとすれば、出汁だけにいい味出してる・・・笑




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